大衆の仮想空間への参加を促せるか?民放の動き

セカンドライフ 民放各局が利用(日経朝刊13面)
民放各局が仮想空間「セカンドライフ」を使った番宣(番組宣伝)やキャラクター商品販売の販促(販売促進)に利用するために参入する、と報じた。あくまでも一時的な試みのようだが、効果があれば継続的に利用することも考えているのであろう。
仮想空間のビジネス展開がここ数ヶ月間日本で活性化してきている。特に、広告代理店を中心にした広告ビジネスを中心とした流れが勢いが良い。ただ、現在セカンドライフを活用している層がいわゆる先駆的なマニアという一握りの層が大半を占めているだけに、如何に一般大衆がこの世界に「引きずり込む」かがビジネス成功の鍵になろう。今回の民放各局の時限的ながらの参入は、一般大衆とは言わないが、ネット先駆者・先進者とは違った層を仮想空間に「引きずり込む」エサになることだろう。ただ、これでは定着することはない。引きずり込んだ対象を定着させるには、常に魅力あるイベントや実世界では決して得られないモノ(機会?物品?)をちらつかせる必要がある。ただ、民放各局は定着には頓着ないのだからその推進力は今のところどこにもない。