2008-01-01から1年間の記事一覧

Wiiで「お茶の間」争奪 任天堂、映像配信に進出(日経産業20面)

任天堂が「三度目の正直」で、電通と組んで映像配信ビジネスに再度チャレンジする話である。これまでも任天堂はコンテンツ配信ビジネスをファミコンなどで試みたが、任天堂の話では、回線が電話回線なので送信できるコンテンツの質、量ともに魅力のあるもの…

禁煙でもコーヒー多く飲む人 膀胱がんリスク高く(日経産業11面)

国立がんセンターなどの研究員で組織する厚生労働省研究班がたばこを吸わないひと、過去に吸っていてやめたひとがコーヒーを1日1杯以上飲むとコーヒーを飲まない人に比べ膀胱がんになるリスクが2.2倍になることを発見した、と報じた。たばことコーヒー…

画面の物体 動かせる 東大、手袋型装置を開発(日経産業11面)

前回のパッド型I/Fと同じく、東大の舘先生の発表。今度はMITの石井先生のTangible I/Fのような話。CGで表示された物体をあたかも掴んだような感覚を手に与える手袋型のI/Fの開発である。手に重さや物体をつかんだ時の感触を手の動きを外のカメラ…

パソコン入力 力加減で操作(日経朝刊12面)

東京大学と慶応義塾大学が共同で、点状の目印を数十個配置した平面をカメラで撮影し、指の動きでパソコンなどの入力ができるインターフェースを開発した、と報じた。画像処理によって、点状の濃淡の変化で物体の動きを推測するものだが、iPhoneなどについて…

トップにiPS細胞作製 米科学誌 今年の10大研究選ぶ(日経朝刊42面)

トヨタも営業赤字との様子。こんな経済状況において、吹き飛ばしてくれるはずの科学技術のニュースがあまりにも一般紙では寂しい取扱である。なんとも言えない。その中でかろうじて取り上げられる記事がこれだ。 米国科学誌「サイエンス」で、今年の画期的な…

食器洗いロボット 腕自慢(日経朝刊42面)

不況が深刻な(ホンダまで営業赤字1900億)ためか、技術面がしょぼい。経済新聞の社会面にこの手の記事が載るのもなんだなと思う次第。 東京大学がパナソニックと共同で食洗機に食器をセットしてくれるアームロボットを開発した、と報じた。流し台に置か…

中小集積地、新分野に活路 景気後退時こそ技術力底上げ(日経朝刊15面)

全国の中小製造業が集まる地域(集積地)において、新分野開拓のために立ち上がった、と報じた。具体的な事例を2つ挙げている。1つは、墨田区。墨田区の板金加工会社と早稲田大学の准教授が立ち上げたベンチャー企業とのコラボで、一人乗りの電気自動車を…

国内排出量取引 ICタグで管理 情報学研究所が開発(日経産業11面)

国立情報学研究所が温暖化ガス削減の社会システムの一環として、排出枠の情報を記録したICタグを商品につけ、そのタグの回収で、排出枠分のポイントを消費者に還元するシステムを開発した、と報じた。これまでは、商品購入時に一括して購入者が提示したカ…

東電・勝俣会長講演 省エネ技術普及訴え エコプロダクツ2008 太陽電池などに注目(日経朝刊13面)

「エコプロダクツ2008」が11日から東京ビックサイトで開幕した。ここでの注目展示としては、ソニーのシリコンを基材として使わない太陽電池。いろいろな色調、デザインが施され、インテリアとしての価値を高めるとともに発電するもの。単に、太陽電池…

あなたのひらめき 画像に!? ATRなど 見ている文字・形 脳活動から推測(日経産業11面)

国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が情報通信研究機構と共同で、文字や図形を見ている人の脳の活動をfMRI(機能別磁気共鳴画像装置)で観察し、そのパターンからどんな文字や図形を見ていたかを推測できる技術を開発した、と報じた。 脳から信号で映…

パナソニック 全製品の化学物質把握 1500種対象 欧州の規制に先手(日経朝刊11面)

パナソニックグループが販売する全製品に含まれる1500種類ほどの化学物質を把握する取り組みを始める、と報じた。製品で使われるている化学物質が環境や人体に影響を与えるか否か評価や規制を取り決める法制度が欧州が今年6月から始めたことを受け、そ…

リビング向けLED照明 15年間交換不要(日経朝刊15面)

照明器具製造会社のラ・ヴィータがLEDを使った住宅リビング用照明機器20種類を販売する、と報じた。家庭用のLED照明で、特にリビングのメイン照明としての製品は珍しい。業務用では、LEDの耐用年数と消費電力による長期的なコストダウンを目論ん…

携帯活用サービス続々 法人に的、付加価値競う(日経朝刊13面)

2日前にも携帯電話の販売数減少を受け、携帯電話にいろいろな機能を載せる、という記事を紹介した。今回も同種であるが、ターゲットは一般ユーザではなく、法人。法人向けのサービスで、携帯電話そのものよりもサービス料で日銭を稼ぐ例が紹介されている。 …

オバマ次期政権 科学「復興」に挑む(日経朝刊15面)

オバマ次期大統領指導の下、米国の科学技術がどう変わるか重要だ、という話は以前書いた。それに関連して、日経の本日のコラムにその動向について解説されており、興味深い。コラムでは、現ブッシュ政権よりも精力的に科学技術振興に動くのではないかという…

住宅用 安全な蓄電池 電中研、省エネ推進 可燃材を排除 量産化めざす(日経朝刊15面)

電力中央研究所が住宅用の電力貯蔵電池の実用研究に乗り出す、と報じた。電池素材として必須だった可燃性の液体材料を発火や劣化の少ない固体材で対応できる技術を開発。この技術の実用化によって、火災が心配だった住宅用として大型化しても安心して使える…

ケータイ、手を使わず操作 ドコモ、目の動きを検知(日経朝刊15面「技術ウォッチ」欄)

携帯電話の買い替え需要、データ通信事業の低迷に対して、新しい携帯の形態を模索する動きを紹介している。紹介しているのは、NTTドコモとKDDI。NTTドコモの紹介は、手を使わないで操作できる携帯を目指した操作性の追求である。目の動きを映像で…

タクシー内で無線LAN アッカ系と京急子会社(日経朝刊35面「神奈川・首都圏経済」欄)

関東ローカルな話。京急グループのタクシー会社・京急横浜自動車が3日からタクシー内で無線LANのサービスを開始した、と報じた。交通機関としては、国際線の一部航空機に次いで2番目だと思う。おそらく、3番手は新幹線N700になる??もちろん、来…

三菱電機 国産衛星、海外で初受注(日経朝刊13面)

三菱電機がシンガポール、台湾の通信会社が共同で利用する大型通信衛星を受注した、と報じた。国産商業衛星の海外受注は初。NECも小型衛星事業を推進し、三菱重工もロケット打ち上げ事業による受注を狙っているとのこと。宇宙航空研究開発機構JAXA(…

iPS細胞 20社に 山中教授会見 新薬開発へ有償提供(日経朝刊3面)

京都大学教授、山中伸弥氏がiPS細胞を国内製薬会社など20社に有償で提供する、と発表した。これまで、実験動物による新薬の効果や副作用の判定をおこなっていたが、人間から作り出したiPS細胞に対してこれらの判定をおこなうことで、より新薬実用化に拍車…

陰る科学技術立国 日本 教育・就職、欧米に見劣り(数学を生かす<下>)(日経朝刊13面)

「数学を活かす」シリーズは3回で終了。最終回は数学者を育てる土壌が日本は乏しいことを欧米との比較で嘆いている、といったもの。これは予想どおり。数学を使う状況がこれほど多くなってきているにもかかわらず、数学そのものの研究やその研究者の待遇が…

宇宙太陽光発電 日本も研究本格化(日経朝刊13面)

宇宙空間に太陽電池を浮かべて発電させる宇宙太陽光発電の研究開発が2009年度から本格化する、と報じた。研究開発の中心は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)である。ただ、すでに米国航空宇宙局(NASA)が着手しており、追う形になる。これまでの…

ミクシィ SNS利用制限緩和 会員招待なくても登録OK(日経朝刊15面)

不況が技術記事を駆逐する、というのは真理ではないにせよ、インドのテロの悲惨さや諸社3月期末業績見通しが暗いなど、憂鬱な話が技術記事の掲載機会を少なくしているのだろう。今日もパッとしない。 技術とは関係ないが、ミクシィの会員を招待制ではなく、…

カーシェア 京都府と実験 オリックス自動車(日経朝刊12面)

カーシェアリングの新しい形態である。これまでは、自治体内でのシェア、個人間でのシェアといったように、特徴の似た組織、グループ内で車を共同利用する形態であった。今回のケースは、実証実験とはいえ、自治体と個人といった異なる組織、グループ間での…

住友林業、電力卸に参入 廃材が燃料、コスト圧縮(日経朝刊15面)

住友林業が木造戸建て住宅解体の際に発生する建設廃材を燃料に火力発電を行い、電力の卸販売事業に参入する、と報じた。川崎市の新日本石油が所有する遊休地を借り、木質チップ工場と火力発電所を2010年末までに建設、整備する予定。2011年から事業…

風力発電 普及に追い風 東北電など購入増へ(日経朝刊9面)

新エネルギー等電気利用法(RPS法)の風を受けて、風力発電の送電受け入れが増すと報じられた。RPS法では、新エネルギーを一定量以上利用することが義務付けられているもの。太陽光やバイオマスによる発電は徐々にではあるが、増えてきているものの不…

データ「量」を予測の「質」に 気象の変化やブログ分析 (数学を生かす<中>)(日経朝刊12面)

膨大なデータを収集し、数学モデルを当てはめて、傾向を分析する事例を3つ紹介している。1つは気象。アメダスの情報から河川の増水など局所情報から全体の状況を予測するもの。情報をリアルタイムに取り込み、現在のモデルを現状に合わせ込み、より正確な…

クール・ジャパンの憂鬱(下) ゲームソフト 収益面の課題(日経朝刊16面)

昨日に続き、この回でおしまい。2回で終わりになるとは思わなかった。昨日はアニメ。今日がゲーム。次回は漫画、とくるところだろうが、予想はずれであった。 それはさておき、今回はゲームソフトの課題について。日本市場でのほほんとしていた日本のゲーム…

気象レーダ、小型で安価に 住友電工、ゲリラ豪雨観測(日経朝刊15面 「技術ウォッチ」欄)

100kmから300km先まで観測できる大型気象レーダでは観測できない、いわゆる「ゲリラ豪雨」も観測できる半径20km範囲内対応の小型レーダの開発を急いでる、という話。大型レーダでは、広範囲に観測できる可能性をもっているが、電波が直進する…

クール・ジャパンの憂鬱(上) アニメ制作 委員会方式で取り分減る(日経朝刊14面)

連載で「クール・ジャパンの憂鬱」が始まった。アニメ、ゲーム、漫画など日本の文化としての世界的地位が高い中で、それほど関連企業の業績が結び付いていないという実態を浮き彫りにするシリーズだ。上編として、アニメの制作会社が儲かっていない、という…

ネットの風評 素早く検出 富士通研、被害拡大を抑制(日経朝刊13面)

富士通研究所が富士通研究所の中国ブランチ・富士通研究開発中心有限公司とともに、インターネットのブログ上に記載された企業、製品に対する風評を瞬時に検出できる技術を開発した、と報じた。登録された風評につながるワード6千語で1分以内で検出できる…