2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

まばたきのタイミング 意味の区切りで同時に(日経産業11面)

順天堂大学の北澤茂教授らの研究グループが、映画鑑賞中の男女18名による実験で、まばたきのタイミングが、映画のシーン、セリフと関連して一致していることを突き止めた。実験に使った映画はコメディとしかないが、映画のコンテンツによる差異はあるもの…

キングジム、電子メモ帳「ポメラ」 PC代わり 男性支持(日経産業7面「ヒットの秘訣」欄)

私も使っているキングジムの電子メモ帳「ポメラ」。日経産業の特集記事に「いまさらながら」取り上げられている。ポメラに関する記事、特に開発経緯についてはいろいろなメディアで取り上げられており、本当に今更ながらこんな記事になんの価値があるのかを…

がん光らせて発見 低酸素状態 PETより割安(日経産業9面)

群馬大学の飛田成史教授らの研究グループが、がん細胞周辺が低酸素状態になることを使って、低酸素で発光する物質を投与することで、腫瘍を容易に発見できる技術を開発した。低酸素で発光するのは、有機ELや液晶パネルなどの発光材料でもある、イリジウム…

高速充電技術 EV支える「30分以内」(日経産業9面 2030年への挑戦 次世代産業技術)

日経産業新聞の特集記事「2030年への挑戦 次世代産業技術」で、電気自動車(EV)に欠かせない高速充電技術の状況についての解説記事がある。 電気自動車の2次電池に燃料である電気をいかに早く供給できるか、は電気自動車普及の鍵になる。今までは、…

手の動きで画面操作 対話型映像ソフト提供(日経産業4面)

NHKエンタープライズ(NEP)が日立製作所と共同で、NHKの映像コンテンツを活用した対話型の映像ソフトの提供事業に乗り出す、と報じた。役割分担としては、日立がディジタルサイネージなどのハード関係、NEPがソフト関係というもの。日立のディ…

指の動きで個人認証 指紋・虹彩より安全性高く(日経産業11面)

首都大学東京の西内信之准教授の研究グループが指の動きによる指の曲がり具合である曲率の変化で個人認証する技術を開発した、と報じた。指の曲げ方が個人毎に異なるという「前提」で、識別できるとのことである。曲率の変化は、指の10枚の時系列の画像か…

似合うメーク 画面でお試し 資生堂、店頭に機器(日経産業16面)

資生堂が画面上で自社製品のメークを試せる「メーキャップシミュレーター」を開発し、化粧品専門店や量販店に導入した、と報じた。この機器は、自分の顔をカメラで撮影し、画像に化粧を施してゆく。資生堂製のメークを施した時の出来上がりをみたり、モデル…

窓ガラス 熱伝導率1/10 シリカ封入、支持構造不要(日経産業11面)

衆議院解散に関連して、政治の話題ならば、支持構造(基盤)不要で選挙に勝てる、という「テクニック」は別のところで大いに歓迎される話だろうが、このニュースは、断熱ガラスの話。旭硝子とファインセラミックスセンターが共同で、通常2枚の板ガラスの間…

照明LED化、誰に光? 次世代光源取り扱い簡単 異業種が「越境」(日経産業22面「News Edge」欄)

昨日に続き、今日も日経産業のトピック欄「News Edge」から取り上げる。今回のFocusはLED照明。これまでの電球を光らせる照明よりも大変扱いやすいという特徴があり、この特徴が照明業界を揺るがしている、という話である。音響や映像のつくりもそうだが…

モンゴル ウラン争奪(日経産業22面 「News Edge」欄)

モンゴル首都・ウランバートル近郊で「ウランバトル(争奪戦)」。 などとつまらないダジャレを言っている場合ではなさそうである。前にもレアメタルやレアアースなど希少資源、元素の各国の争奪戦が熱くなりそうだ、との見通しを書いたが、原子力開発に必須…

「見えない」2次元バーコード 専用機不要、PCで印刷(日経産業9面)

OKIデータが文字や図に隠し、傍からは見えない2次元バーコードを文書に印刷する技術を開発した。文字や図に「電子透かし」のような技術で2次元バーコードのドットイメージを隠してしまう方法。読み取りには、その2次元バーコードを浮かび上がらせ撮像…

自販機に電子看板 日立、2〜3年内実用化(日経産業1面)

日立製作所は、自動販売機の商品見本の部分に電子看板、いわゆるディジタルサイネージを搭載する事業に乗り出す、と報じた。自販機で商品を販売するときは、商品見本を表示するが、それ以外は広告を流すもの。社員証などのICカードをかざしてキャッシュレ…

血糖値計測 新酵素で正確に(日経産業10面)

東洋紡は、血糖値を正確に計測できる酵素を開発した、と報じた。現在、糖尿病患者が使用する血糖値センサーは、血糖と反応する酵素を使用し、その酵素と結びついた血糖の量を計測する。通常は、酵素は、血液中の血糖であるグルコースと反応し、正確に血糖値…

うつ病 血液で診断 白血球の遺伝子に変化(朝日1面)

徳島大学の大森哲郎教授を主任研究者とする厚生労働省の研究班は、血液中の白血球の遺伝子がストレスによって鬱病患者と健常者とに微妙の変化があることを突き止めた、と報じた。白血球の遺伝子のうち、神経伝達や免疫に関する遺伝子24個がストレスによっ…

内視鏡ロボ 大腸内、正確に自走(日経産業11面)

早稲田大学の高西淳夫教授と九州大学の橋爪誠教授らの共同研究チームが、大腸内で自走する内視鏡を開発した、と報じた。この内視鏡ロボットは、太さが3cm長さ20cmの筒状のもので、内視鏡や自走制御部分などの機器類をセプトンという高分子で包んだ構…

小さく揺れて直立維持 人間の姿勢の仕組み解明(日経産業10面)

大阪大学の野村泰伸教授ら研究グループがイタリアのジェノア大学と共同で、人間の直立姿勢では、必要に応じた筋肉への伸縮で微妙な揺れを維持しながら姿勢を保つことが解明した、と報じた。倒立振子と同じ原理だということだ。常に倒れつつもそれを倒さない…

携帯使い触覚伝える 実用化1〜2年後目標に(日経産業11面)

東京大学の伊福部達教授ら研究グループがKDDIと共同で、指先に触れた感覚を遠隔に伝える技術を開発した、と報じた。遠隔に伝える技術として携帯電話を使うが、この技術では特に大きな話ではない。データ量が小さいという話だけで、技術の根幹は、指の触…

生体認証規格 金融に採用働きかけ(日経産業6面)

東芝ソリューション社が開発したオンラインでの生体認証の規格「ACBio(エー・シー・バイオ)」がISOの国際標準化のプロセスを通過し、規格化されることになった、と報じた。東芝ソリューションとしては、この規格を金融機関のオンライン認証の際の…

レアアース エコカー向け需要拡大も(日経産業15面「注目 この素材」)

レアアース、希土類元素(rare earth elements)のことで、原子番号57番のランタンから71番のルテチウムまでのランタノイド族に21番のスカンジウム、39番のイットリウムを加えた17元素をさすらしいが、このレアアースが注目を浴びている。もちろん、レアなの…

うつに多い成分特定(日経産業11面)

国立精神・神経センターで、血液中に含まれる「βフィブリノーゲン」という物質の分解物が多いと鬱病である可能性が高いという研究結果を発表した。これは、鬱病患者の血中のタンパク質などを分析した時に発見した成果で、健康な人には「βフィブリノーゲン」…

筋肉の信号で操作 拳動かすと二足歩行ロボ歩く(日経産業1面)

6月30日にも脳波を使って車いすを操作する、東京大学と理化学研究所共同の研究成果が一般紙を含め紙面を飾ったが、今回はベンチャーが筋肉の動きでロボットを操作するという話。ベンチャーは大阪にあるバイオシグナル。腕に2つの電極をつけ、筋肉の動き…