2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

技術記事が少ない昨今のくだらない技術適用

毎度言い訳になるが、金融危機の波紋は技術欄の縮小にも影響しており、今回は日経には技術らしい技術は取り上げられていない。嘆かわしいことである。不況になればなるほど、起死回生の手として、メーカはあっと驚く技術でユーザに満足感を与え、売上に貢献…

岩手北部地震の震度修正 被害予想技術はまだまだ、か

岩手地震 最大震度引き下げ 気象庁「6弱」に 震度計に不具合(日経朝刊42面) 日経平均が8000円台に回復しても、相変わらず、「減」という文字が支配的。この経済状況の中、日経新聞も技術よりも経済という話か、はたまた、日経産業新聞を読め、と言…

成人T細胞白血病(ALT)への対応 オキナワモズクの食品化は疑問

成人T細胞白血病 発症予防へ食品開発(日経朝刊17面) 沖縄科学技術振興センターが琉球大学などと共同で、成人T細胞白血病という白血病の一種の増殖を抑制する食品開発に乗り出す、と報じた。成人T細胞白血病(ALT)は、ウィルスHTLV−Iに感染し…

生産地の状況に合わせた農薬、肥料の適正使用量を規格化 運用が課題

環境配慮で独自規格 伊藤忠が販売 農薬量など抑制(日経朝刊13面) 金融危機のために、紙面に「減」という文字が踊っており、技術記事がほとんどない昨今、食品の安全性に対する一つの取り組みが小さい取り上げながら掲載されている。これは、伊藤忠商事が…

液体爆薬の新検知技術 誤認の課題もしっかり押さえて

液体爆薬、5秒で検出 光の散乱で成分特定(日経朝刊13面) 大阪大学の研究グループがペットボトルの底から赤外線光を当て、その散乱波形が液体にとけている物質によって違うことから、液体爆薬を5秒ほどで検出できる技術を開発した、と報じた。本件は、…

神経や骨の再生医療 工学と医療の境界領域にもっとメスを

神経・骨の再生、開発加速 HOYA、天然素材で修復(日経朝刊12面 技術ウォッチ) 毎週金曜日の日経の「技術ウォッチ」。今週は医療技術として注目を集めている再生医療の中で、神経や骨の再生にこれまで医療とは直接的に関係していなかった企業が活躍し…

インドの無人月探査衛星の打ち上げに成功 低コストのロケット競争へ

インド、月探査衛星打ち上げ コストの安さ武器(日経朝刊8面) 今日は珍しく、海外の話題。インドが22日に初の無人月探査衛星の打ち上げに成功し、地球周回を行っている、と報じた。無人衛星の打ち上げは欧米、ロシア、中国、日本と数多くの国が成功して…

人物検知ができる距離画像センサ やはりネックは価格か

パナソニック電工 LEDで人の動き検知(日経朝刊13面) パナソニック電工が人などの動きを検知できる「距離画像センサー」を来春に発売する、と報じた。(http://panasonic-denko.co.jp/corp/news/0810/0810-11.htm)センサーから発するLED光が物体によ…

東電の太陽光発電所 もっと多くの発電所が都市部でほしい

東電も太陽光発電所 5900軒分の2万キロワット(日経朝刊11面) 東京電力が川崎市の協力により川崎臨海部「浮島」「扇島」に一般需要者向けに2万キロワット発電できる太陽光発電所を建設する、と報じた。一般需要者向けへの太陽光発電所は、関西電力…

ノートPC向け燃料電池の小型化 まだまだ運用面が弱い

ノート型向け最小燃料電池 パナソニックが開発(日経朝刊1面) パナソニックが世界最小のノートPC向け燃料電池を開発した、報じた。今回の燃料電池は現在のリチウム電池同じ大きさだという。2012年に商品化、ということはまだ技術的にも商業的にも課…

ワラなどの農産廃棄物から石化燃料材料への技術実用化

雑草から石化燃料 米ダウと12年にも量産(日経朝刊11面) Panasonic、新日本製鉄などが出資する地球環境産業技術研究機構(RITE http://www.rite.or.jp/)が雑草やワラなどの農産廃棄物を遺伝子操作した微生物で石化基礎原料になるプロパノールを生成で…

動画によるネット通販拡販 ネットに引き込む手段が他にも

「動画カタログ」導入 ファッションショー形式で ニッセンのネット通販(日経朝刊15面) ニッセンがネットカタログ販売に動画像を使い、顧客単価の増加を狙う、と報じた。通販は通常紙媒体であるカタログを基軸にしているが、カタログ出版コストや発注のシ…

NECの3Dディスプレイ 特長わからぬ記事に記者の力量を疑問視

3D映像、専用メガネ不要 NECがディスプレー(日経朝刊13面) NECの子会社、NEC液晶テクノロジーが専用メガネをかけないでも立体映像を見ることができる高精細液晶ディスプレイを開発した、と報じた。画素を「横に倒す」ことで、左右の目に異な…

iPS細胞の安全性向上 長短をフェアに扱わないメディアに疑問

iPS細胞 安全性を高める 京大・山中教授ら新手法(日経朝刊1面、38面) 日本先行技術としてあげられる新型万能細胞(iPS細胞)の生成技術であるが、安全性を高めるために、発がんの可能性のあるウィルスの細胞を使わずに、これまで遺伝子治療にも使ってき…

ノーベル賞を生む科学技術の土壌 今の日本ではダメ

ノーベル化学賞 下村氏 医学・バイオ発展に寄与(日経朝刊1面、3面) 世界恐慌並の金融危機に直面し、株価も大幅に下げる中、ノーベル賞の日本人受賞がむなしく伝わる。昨日の続きとして、下村先生がノーベル化学賞受賞が決まった、と報じた。オワンクラゲ…

ノーベル賞受賞を機に、学生が科学者に憧れる像を作れ

ノーベル賞 日本の3氏 南部氏、小林・益川氏 物理学賞 素粒子理論に貢献(日経朝刊1面、3面) 金融危機の最中、経済は停滞から下降にしつつあるところに、経済では賞はもらえないが、ノーベル物理学賞を日本人の3氏が受賞することが決まった、と報じた。…

新薬開発で力を注ぐ製薬大手 時間と金がかかる開発

抗がん剤の開発加速 製薬大手、買収先の技術活用(日経朝刊11面) 製薬大手がこれまで力を注いできた生活習慣病の治療薬から抗がん剤やうつ病などの中枢神経系疾患の治療薬にパワーシフトし出した、と報じた。生活習慣病の治療薬の特許が切れ、後発医薬品…

脳血流でロボットを制御 ただ、発展が見えない開発はやめるべき

脳の活動でロボット操縦 神戸大 前進や旋回など(日経朝刊12面) 神戸大学で脳の血流の流れをみることでロボットの前進、旋回などを制御できる技術を開発した、と報じた。ただし、左右の手は動かさなければならず、手のひらの開閉で脳を流れる血流量が左右…

鉄道のハイブリッド化 環境負荷低減の大きな布石

鉄道車両、電池で省エネ加速 技術ウォッチ<日経朝刊13面> これまでに本日記にもよく取り上げたハイブリッド方式が鉄道にも活用されているという解説記事である。電車は自動車のようにガソリンや軽油で動くエンジンと違い電気で動くこともあり環境負荷が…

自動車のフロント部分の革命をもたらすか

フロントガラスに速度計 積水化学が樹脂膜(日経朝刊13面) (少々自動車関係の話題だ続くが、)自動車のフロントガラスに速度計などの映像、画像を表示できる樹脂膜を開発した、と報じた。ヘッドアップディスプレイであるが、それそのものは新しい訳では…

後方エアバックの登場 全方位エアバックへの期待

初の後方衝突エアバック トヨタ、iQに搭載へ(日経朝刊11面) トヨタ自動車が世界初の後方衝突用エアバックを開発した、と報じた。後部からの衝突による衝撃を緩和するもので、意外とまだできていなかった。このエアバックはリアウィンドウ上部に設置さ…