人物検知ができる距離画像センサ やはりネックは価格か

パナソニック電工 LEDで人の動き検知(日経朝刊13面)
パナソニック電工が人などの動きを検知できる「距離画像センサー」を来春に発売する、と報じた。(http://panasonic-denko.co.jp/corp/news/0810/0810-11.htm)センサーから発するLED光が物体によって反射した光の到達時間で距離を測るもの。いわゆるアクティブ型の距離センサである。このセンサの課題は、発射した光が減衰しないで直行すること。通常はレーザを使うが、安全性やコストも考え、パナソニック電工が得意なLED光を用いたもの。レセプターであるCCDにも工夫されており、外光による飽和が起きにくくしているところがミソ。まだまだ価格がサンプルで100万円。これは、もう少し努力しなければ、ディジタルサイネージなどの評価に使うにはまだハードルが高すぎる。以前、松下電工時代に光変調を使った距離センサと別モノかと思ったが、どうもニュースリリースではわかりにくいものの、同じようだ。あのセンサもレセプターであるCCDが特殊で、結構数がでないとコストダウンしない(というより量産効果がある)とのことだったが、まだその点も問題が解決していないようだ。本技術は10月上旬に幕張メッセで開催されたCEATECにもパナソニックブースで展示されているを見かけた。TVの番組選択などのコンテンツ制御として使われていたが、それにしても高い。もし変調方式による距離センサならば、もうかれこれ5年ほど前に技術が見えた状況だったと思う。その歳月を経ても、という感がある。