2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

人工知能1000個が「多数決」で予測 薬の最適な製剤方法(日経産業1面)

第一三共は星薬科大学と共同で、試行錯誤の必要な製剤方法を複数の人工知能モジュールで推論させ、手法を平準化する方法を開発した、と報じた。これまでは、製剤方法の発見にはベテランが担当し、経験に基づき数ヶ月かけて行ってきたが、そもそも薬品の添加…

理研、マウスの脳 模倣 介護・運転利用に道(日経産業1面)

理化学研究所が迷路の学習をするマウスの脳機能を模倣するプログラムを開発した、と報じた。この研究は、新聞が書いているように、小型ロボットを学習によって動作させ、実際には知らないが類似ケースでも対応できる動作機能を実現することが主眼点ではない…

ICタグ100個 同時識別 物流管理に効率化(日経産業11面)

三菱電機がICタグ100個ほどからの情報を同時に読みとることができる技術を開発した。これによりタグを付けた物品を小分けして流す必要がなく、一気に識別、管理が可能になる、という。UHF帯のタグを使うわけだが、現在は同時読みとりは20個程度ま…

稲わらからエタノール 低コストで製造(日経産業12面)

三菱重工業、白鶴酒造などが共同で、稲わらからエタノールを製造する実証施設に着工した、と報じた。サトウキビやトウモロコシのような食用植物からの生成ではなく、食用にならない稲わらを使用した点にミソがある。今回の実証施設は三菱重工業の工場内に建…

ロボ連動、動き複雑に 立体測定カメラ(日経産業17面)

ベンチャーの欄を見て、たまたま知り合いが社長をやっている会社の記事がでていたので取り上げる。 立命館大学からのベンチャー会社・三次元メディアという会社である。社長の徐剛氏は、大阪大学、ATR経由で立命館大学の教授になった、三次元画像処理の第…

がん細胞 鮮明度4倍 MRI診断用新造影剤(日経産業11面)

京都大学の佐治英郎教授ら研究グループが、がんのMRI診断用の新しい造影剤を開発した、と報じた。この造影剤は、がん細胞に像を浮かび上がらせる素の重金属を集中させるもの。一般には、がん細胞周辺に血管が集まりやすいことを使って重金属等造影剤を投…

植物のカビに「自食作用」 京大の研究チーム解明 新農薬の開発に道(日経産業11面)

京都大学の阪井康能教授ら研究グループは、カビが植物に感染する時に、「自食作用:オートファージAutophagy(オートファジー?)」が必ずあることを突き止めた。このオートファージは、植物に感染する際に、カビ自体の不要になった細胞内小器官を自分の栄養…

ICタグ連動看板 手にした商品、情報表示(日経産業1面)

パナソニックの社内ベンチャー1号経由の子会社で、映像コンテンツ&機器サービス会社であるピーディーシーが、ICタグと連動させ、表示内容が変更できるディジタルサイネージシステムを開発した、と報じた。内容的にそんなに目新しさを感じないのは、この…

木材から直接発電 阪大 廃材利用バイオ電池に道(日経産業1面)

バイオ電池の話。大阪大学の民谷栄一教授ら研究グループが、木材の繊維であるセルロースを化学的に分解することで燃料にする技術を開発した、と報じた。これまで木材など廃材をバイオ燃料にする場合、セルロースなどの繊維質を酵素などの微生物を使って糖に…

アトピー根治に道 病原体食う細胞応用(日経産業1面「新生命医療 第3部 免疫を活かす技術(下)」)

日経産業新聞の特集記事「新生命医療」で、自己免疫機能でアトピーなどの皮膚炎や花粉症などのアレルギー性鼻炎、さらにはがん治療まで行おうとする医療技術につて紹介されている。主役は白血球。白血球の一種であるマクロファージ(貪食細胞)がもつ未知の…

自己修復材料(下) PCや機体 用途開拓(日経産業9面 「2030年への挑戦 次世代産業技術」)

昨日の特集記事の続きである。昨日の記事は、自己修復材料とはどんなものかの紹介記事だった。今回は、基礎研究は海外勢に押さえられているが、応用は日本がそれなりに顧客の声を聞く体勢になっていることを記されている。NECのノートPCの傷の自己修復…

自己修復材料(上) コンクリの亀裂を治癒(日経産業10面 2030年への挑戦 次世代産業技術)

日経産業新聞の企画記事「2030年への挑戦 次世代産業技術」で、自己修復材料について紹介されている。これまでの軽量、強固、リサイクル可能に付け加わる素材の1特徴として、傷や亀裂などが生じた場合に時間を掛けて自動的にその箇所を修復してくれる素材に…

細胞数万個「選別」容易 「iPS」研究効率化 米カーネギー大 画像処理で優劣把握(日経産業1面)

画像処理の応用の話。米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University:CMU)の金出武雄教授ら研究グループが、培養細胞の顕微鏡画像から自動的に成長過程を分類し、特定細胞を効率よく見つける技術(Cell Tracking)を開発した、と報じた。この技術は…

酸素侵入防ぐ接着剤 専用樹脂不要に 食品包装2割減(日経産業1面)

三菱ガス化学が接着剤の中に酸素などの気体を通しにくい樹脂を混ぜることで、模様などが印刷された外部包装と食品などの商品を包む内部包装とを特殊な樹脂をもう一層入れなくてもそのまま接着できる技術を開発した、と報じた。通常の包装だけでは、酸素を通…

火山の二酸化硫黄ガス 噴煙総量、瞬時に推定(日経産業9面)

東京大学の森俊哉准教授の研究グループが、火山から発生する有毒な二酸化硫黄ガスの量を紫外線画像を使って推定する技術を開発した。二酸化硫黄は太陽光線中の紫外線のある波長のみを吸収する性質があり、その紫外線の波長を紫外線領域をフィルタなどを使っ…

賢い送電網 スマートグリッド 「環境」の主役に(日経産業20面 News Edge)

日経の企画面News Edgeで、オバマ政権の目玉の一つである環境・エネルギー対策「グリーン・ニューディール」の中核をなす「スマートグリッド」について掲載されている。スマートグリッドはもはや周知のことになったが、電力の供給と消費のバランスをトータル…

着たままで聴診 極細繊維の衣服 帝人系と近畿大開発(日経産業12面)

帝人グループのひとつ、帝健が近畿大学と共同で、聴診器をあてても聞こえる衣服を開発した、と報じた。この衣服は、髪の毛の100分の1の細さの繊維「テイジンミクロスター」で織った生地を使ったもの。摩擦が少なく聴診器への雑音を抑えられるとのこと。 …

フルハイビジョン映像 2時間分、22秒で転送(日経産業9面)

NECは、データ転送速度を従来の40倍で実現できる技術を開発した、と報じた。この技術によって、たとえば、フルハイビジョン映像2時間分がビデオカメラからPCへ22秒で転送できる可能性をもっているという。現行USB2.0の40倍の速度18Gb…

発光細菌で有毒ガス検出(日経産業10面)

東京大学の酒井康行教授らの研究グループは、ガスの毒性によって発行する海中細菌を利用した有毒ガスの検出装置を開発した、と報じた。この装置は、「ビブリオ・フィシェリ」というイカなどに寄生する細菌にガスを送り込み、その毒性によって細菌が発光する…