自己修復材料(上) コンクリの亀裂を治癒(日経産業10面 2030年への挑戦 次世代産業技術)

日経産業新聞の企画記事「2030年への挑戦 次世代産業技術」で、自己修復材料について紹介されている。これまでの軽量、強固、リサイクル可能に付け加わる素材の1特徴として、傷や亀裂などが生じた場合に時間を掛けて自動的にその箇所を修復してくれる素材についてである。コンクリート、プラスチック、セラミックについてその自己修復に関する事例が国内外の事例が紹介されている。
それぞれの素材に亀裂などに成分が染み出て、結晶を作りやすくする材料を混ぜることによって、亀裂を防ぐというものだが、どんな材料を混ぜるかは用途によっても異なるだろう。また、修復スピードも材料によって異なるので、一概にどんな材料を混ぜればよいのかは言えないだろう。万能な材料を求めることは期待しないが、穴のある修復で終わらせてほしくないので、さらなる技術開発を望むところである。本特集記事次編での課題展望を期待する。