Wiiで「お茶の間」争奪 任天堂、映像配信に進出(日経産業20面)

任天堂が「三度目の正直」で、電通と組んで映像配信ビジネスに再度チャレンジする話である。これまでも任天堂はコンテンツ配信ビジネスをファミコンなどで試みたが、任天堂の話では、回線が電話回線なので送信できるコンテンツの質、量ともに魅力のあるものではなかった、らしい。今回はネットゲームなどで既につながっている光回線を利用して、「家族」という切り口で映像などコンテンツ配信をおこないたいという目論見だ。確かに、PCなど他のコンテンツ配信と違ったWiiならではのコンテンツ配信が期待できそう。特に客層を女性などの家族層に絞ることで、安心して使えるコンテンツで他との差別化ができるかもしれない。
ただ、任天堂の岩田社長が任天堂はゲーム屋だ、ゲームにとことん絞り込んでこだわってゆくと語っていたこともあったが、ゲーム屋が家庭の情報端末屋までに手を伸ばすことで、ゲーム屋として色が失せてゆくのも寂しいものだ。収益を考えると必然、と言われるかもしれないが、ゲーム屋はゲームに拘り、ゲームで世界を切り開いてもらいたい、という期待が私にはある。