アップルの「iPhone」米国販売開始 携帯端末ビジネスの大潮流

携帯、世界で多機能化競争 アップル、「iフォン」米で発売(日経朝刊7面)
米国時間で29日にアップルが「iPhone」を米国内で発売する、と報じた。MaciPodの次ぐ第三の柱として、多機能携帯「iPhone」を仕掛けてきた。圧倒的なブランド力と先進的なHIを含むデザイン力をもつアップルの仕掛ける携帯。計画発表(米国時2007年1月9日)から製品販売になるこの日を戦々恐々な目、好意的な目など様々な世界の目が向いていたのではないだろうか。
戦々恐々な目の一団として、ノキアソニー・エリクソンなどの欧州勢、モトローラの米国勢はこの日を向かい打つべく高機能携帯投入は発表してきた。熱い戦いの始まりである。iPod登場時はほとんど無風状態だったのだが、この荒れた嵐の中、いかにアップルが事業第3の柱を立てることができるか、目が離せない。一方、世界シェアでも3位、5位のサムスン、LGの韓国勢はこの嵐を避けようとしているのか、多機能携帯の発表がない。欧米勢の戦いを静観し、多機能ではなく逆に単機能市場での地盤をしっかり築いていこうという腹か?それとも、状況静観の中、連携すべき相手を見極めようとしているのか。この動きも見逃せない。
一方、日本勢は、というと、ソニー・エリクソンはともかくとして、なにもこの戦いの中には姿も見えない。国内でのスマートフォンの流れはあるものの、世界規模でのビジネスは手が出せない状況か。少々寂しい。
PCから携帯端末へビジネス・プラットホームの主戦場が移動した現在、この世界の動きは家電業界、情報通信業界の市場展開で大きな転換になるかもしれない大きな出来事だと思う。

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米アップル:http://www.apple.com/
(日本のアップルのHPとの大きな差。世界はiPhoneで動きつつある。
 所詮は「日本のアップル」)

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