振動小型発電 三洋の省エネ技術 Panasonicの協力は活かされるか

歩く振動で発電 三洋が省エネ部品(日経朝刊13面)
三洋電機が歩く際の振動を電気エネルギーに変換する発電小型部品を開発し、歩数計を試作した、と報じた。この「小型振動発電デバイス」は帯電した電石が振動によってずれが生じる際の磁界と運動によって電気を発生する仕組みだそうだ。40mWの発電に成功したとのこと。現在のところ歩数計への応用を示しただけにとどまっているが、発電量の増大などでいろいろな応用が期待できる。実用化までのロードマップがないが、現在のところはまだ未知数だろう。物体の振動による移動で生じる摩擦をどのように軽減し、経年変化や安定発電を促せるかがポイントになる。もちろん、電力増大もそうだが、デバイスの更なる小型化も技術力が試されるところである。11/7に発表になった、Panasonicとの資本・業務連携協議の開始によって、Panasonicのもつ小型化技術などの技術がこれらの省エネ技術にうまく活かされることを期待して止まない。特に、三洋電機の電池などのエネルギー技術はPanasonicの業務のコアにもなるだろうから、上手に育ててもらいたいものだ。