蛍光タンパク質活用 光るがん細胞 研究機関に提供(日経朝刊15面)

蛍光タンパク質の遺伝子を組み込んだ「がん細胞」を研究機関に提供するビジネスを米国系のバイオベンチャーが開始する、と報じた。このバイオベンチャーは、カルフォルニア大学サンディエゴ校の教授R.M.Hoffman博士が立ち上げた会社の日本法人「アンチキャンサー・ジャパン」。名前の通り、抗がん関係のバイオベンチャーだ。この蛍光タンパク質を組み込んだがん細胞は、マウスなどに移植することで、がん細胞の増殖や転移の仕組みが観察できるだけでなく、抗がん剤の効果も確認できるというもの。マウスには気の毒だが、このようなツールは医学の進歩に役に立つ。無理な相談だが、ヒトが蛍光タンパク質の何らかの試薬を飲むとがん細胞がどこにあるかを示してくれるようなものがあればいいな、と無責任に思う次第。
ちなみに、昨年ノーベル化学賞を受賞した下村先生が発見した緑色蛍光タンパク質(GFP)もこの類である。