プレステ3に想う ゲーム機の限界

先週金曜日22日から幕張メッセで「東京ゲームショウ2006」が開催され、任天堂、MSに次いで、本命と称される「PS3」の戦略が久多良木さんの基調講演で明らかになった。
私はゲームとは無縁で、時間を惜しむ堅物人間なので、刹那的な風流物を好まないが、IT社会とこのような最新型ゲーム機との関係を考えると、まだ社会に密接に関わるところではなさそうである。くしくも、久多良木さんの基調講演にもあったが、やはりGoogleのビジネスモデルには驚異のようだ。もちろん、現時点では、2分化して考えてもそれなりのビジネスが期待できるが、(任天堂のような花札の会社はともかく)少なくともSCEの戦略はネット社会を念頭においたエンターテイメントの枠に拘らないものであったはずだ。今回のPS3は十分それに答えるものではなく、PS2のマイナーチェンジという謗りを受けてもやむを得ない位置づけだと思う。
ゲームの文化は日本先進と呼ばれてきたが、もはやそのような優位さも影薄く、グローバルな戦いを強いられている状況を見ると、ローカル視点でのゲーム展開の終焉は近そうだ。