技能の伝承支援 SNS活用でどこまでできるか?

製造業の技能 ネットで伝承 SNS使い動画・音声で解説(日経朝刊17面)
関西のソフトウェア会社2社がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使って製造業向けに技能を伝承するシステムを販売する、と報じた。技術をもつ人材(技能者)が少ない昨今、単純にビデオや書類だけでは次の世代、人材に技術を伝えにくかったのを映像、音声を用いてインタラクティブに指導できるシステムである。現場に技能者がいなくても、微妙なノウハウまでも伝えることが可能になるので伝承支援のツールとしてある程度の効果は期待できるかもしれない。ただ、技術は「形式知」になって初めて正確に伝承できるものだが、通常は「暗黙知」の部分が多く残る。この部分をこのようなシステムでどのように伝えることができるかがポイントだろう。特に、後継者不足で悩む、中小企業においては、うまく技能伝承の方法をITの力を借りて伝承できるのであれば、些細かもしれないが、光陰が見えるかもしれない。